特集 アレルギー性鼻炎の研究 アップデート
VI.ペンドリン・ペリオスチンとアレルギー性鼻炎
石田晃弘
1
,
太田伸男
2
Akihiro Ishida
1
,
Nobuo Ohta
2
1山形大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座助教
2山形大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座講師
pp.720-726
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201305058
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アレルギー性鼻炎,慢性副鼻腔炎などの鼻疾患では鼻汁,鼻閉が主症状で日常生活の支障となっている。この病態として過剰な粘液産生と粘膜浮腫があり様々な分子が関与しているが,今回我々はアレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎の鼻粘膜組織におけるペンドリン及びペリオスチンの発現を検討した。これらの鼻疾患におけるペンドリン及びペリオスチンの発現はコントロール群と比較して有意に上昇しており,過剰発現は病態形成に関与していると考えられた。今後これら2分子を標的とした新しい治療薬の開発が期待される。