特集 薬剤性肺障害の手引き
V.抗がん薬(殺細胞薬)による肺障害
西條康夫
1
Yasuo Saijo
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科腫瘍内科学分野教授
pp.382-386
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201303050
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抗がん薬(殺細胞薬)による肺障害の頻度は決して低くなく,全ての抗がん薬が肺障害を引き起こす可能性がある。治療歴が長い,PS不良,重喫煙者,肺疾患の合併症例はリスクが高い。呼吸器症状が出たら,肺障害を疑い直ちに,CT検査を実施し診断し,致死的となることは稀でないことを念頭に治療することが重要である。