助産婦事典
殺精子用避妊薬STフィルムについて
唐澤 陽介
1,2
,
彌寝 重隆
1,3
,
小林 賀雄
1,4
,
長瀬 行之
1,5,13
,
露口 元夫
1,6
,
小林 博
1,7
,
木村 好秀
1,8
,
堀口 貞夫
1,9
,
福田 芳郎
1,10
,
北川 晴雄
1,11
,
入内島 明美
1,12
1STフィルム研究会
2東京都教職員互助会三楽病院産婦人科
3大森赤十字病院産婦人科
4大宮赤十字病院産婦人科
5自衛隊中央病院産婦人科
6公立学校共済組合関東中央病院産婦人科
7社会保険中央総合病院産婦人科
8東京都立広尾病院産婦人科
9東京都立築地産院産婦人科
10順天堂大学医学部
11千葉大学薬学部
12東京都教職員互助会三楽病院助産婦学院
13国家公務員共済組合連合会三宿病院産婦人科
pp.138-142
発行日 1981年2月25日
Published Date 1981/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205815
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1.はじめに
いわゆる避妊技術が,現在ほど多くの人々の興味と関心を集めたことはいまだかつてなかった。避妊法の進歩と歩調を合わせるかのように社会にひろまってきた性の二元化を容認しようとする意識が,1つの常識として定着したといっても決して過言ではないのである。そのような面からみると,現代社会において,受胎調節あるいは避妊が持つ意義は,一般に考えられているよりはるかに大きいと見ることができよう。
したがって,避妊をめぐるさまざまなことがらに対して専門家達の努力が続けられ,数多くの研究成果が発表されていることは周知の通りである。筆者らも,このような斯界の動向に強い関心を抱いており,新たに開発されつつあるSTフィルムについて検討を重ね今日に至っている。本製品は従来の同種製剤と較べた場合,いくつかの特徴を有し,興味深いものがあると考えられるので,われわれの経験を中心にここに紹介する。
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