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連載 私達の研究(174)
インフルエンザウイルスのゲノムパッケージング機構
Genome packaging mechanism of influenza viruses
野田岳志
1
Noda Takeshi
1
1京都大学ウイルス・再生医科学研究所 教授
キーワード:
インフルエンザウイルス,ゲノムRNA,パッケージング
Keyword:
インフルエンザウイルス,ゲノムRNA,パッケージング
pp.112-118
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201709112
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A型およびB型インフルエンザウイルスの一本鎖マイナス鎖RNAゲノムは8本に分節化している。感染細胞から放出される子孫ウイルス粒子が増殖能をもつためには,子孫ウイルス粒子内に8種類すべてのゲノムRNA分節を取り込む必要があるが,そのメカニズムはいまだ明らかにされていない。近年の分子生物学的,微細構造学的研究から,インフルエンザウイルスは8種類8本のゲノムRNA分節を選択的に取り込むメカニズムをもつことが明らかになってきた。