Japanese
English
特集 感染症インテリジェンス -世界と日本の感染症情報を活用する-
総論 1.日本における感染症サーベイランスの現状と課題
Achievement and challenge of surveillance for infectious diseases in Japan
砂川富正
1
Sunagawa Tomimasa
1
1国立感染症研究所感染症疫学センター第二室 室長
キーワード:
サーベイランス
,
感染症発生動向調査事業
,
NESID
,
感染症法
Keyword:
サーベイランス
,
感染症発生動向調査事業
,
NESID
,
感染症法
pp.33-39
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201709033
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
感染症サーベイランスはわが国では感染症発生動向調査事業によって行われ,患者情報や病原体情報などをサブシステムとして統括する感染症サーベイランスシステム(NESID)がその中心である。2016年4月には改正感染症法により病原体情報の収集が強化されたが,季節性インフルエンザにおける推計受診患者数やインフルエンザ様疾患(ILI)などの課題への対応が進む一方,情報の還元などにおいては未解決の課題も少なくない。感染症サーベイランスは国民の健康福祉達成に必須の仕組みであることから,今後もその改善に向けた努力が必要である。