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特集 蚊媒介性ウイルス感染症理解の最前線
11.フラビウイルス感染症に対する治療薬研究最前線
Current progress of anti-flavivirus drug reserach
左一八
1
IPJ Kazuya
1
1会津大学短期大学部食物栄養学科 教授
キーワード:
デングウイルス
,
ジカウイルス
,
ウエストナイルウイルス
,
ウイルスタンパク質
,
宿主因子
Keyword:
デングウイルス
,
ジカウイルス
,
ウエストナイルウイルス
,
ウイルスタンパク質
,
宿主因子
pp.132-138
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201708132
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蚊媒介性フラビウイルス感染症は,デング熱・出血熱,ジカ熱,ウエストナイル熱・脳炎など,近年,世界的に流行が発生しており,その制圧が公衆衛生上の大きな課題となっている。ワクチンは限られたウイルスで実用化されているのみであり,フラビウイルス感染症全体から見れば十分とは言えない。抗ウイルス薬についても臨床において実用化されているものはこれまでにほとんどない。近年,デングウイルスをはじめとしてフラビウイルス感染・病態発現の分子機構について急速に理解が進んでおり,ウイルスタンパク質および感染に関与する宿主因子等を標的とする薬剤の開発が進展している。