特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
抗ウイルス自然免疫におけるミトコンドリアの役割
小柴 琢己
1
1九州大学 大学院理学研究院生物科学部門
キーワード:
インフルエンザウイルスA型
,
RNAウイルス感染症
,
シグナルトランスダクション
,
ウイルスタンパク質
,
ミトコンドリア
,
自然免疫
,
SARSウイルス
,
Toll-Like Receptor 3
,
DEAD Box Protein 58
,
生体防御
,
IPS-1 Protein
,
IFIH1 Interferon-Induced Helicase
Keyword:
DEAD Box Protein 58
,
Interferon-Induced Helicase, IFIH1
,
Immunity, Innate
,
Influenza A virus
,
Mitochondria
,
RNA Virus Infections
,
Viral Proteins
,
Signal Transduction
,
SARS Virus
,
Toll-Like Receptor 3
,
VISA Protein, Human
pp.571-575
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
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真核細胞の恒常性維持に深く関わるミトコンドリアは,これまでATP産生やアポトーシス制御などの生命機能の根幹に位置づけられるプラットフォームとして,その研究が盛んに行われてきた.さらに近年の研究では,この細胞小器官がRNAウイルスに対する自然免疫とも密接に関係していることがクローズアップされてきた.そこで本稿では,ミトコンドリアと自然免疫とのつながりについて,これまでの研究背景を紐解きながら,その生体防御の仕組みについて最近の知見を中心に概説する.
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