Japanese
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特集 次世代シーケンサーが可能にした感染学の新しい展開
序 -本特集を企画するにあたって-
NGSs open a new horizon in the researches of infectious diseases
林哲也
1
Hayashi Tetsuya
1
1九州大学医学研究院細菌学分野 教授
キーワード:
次世代シーケンサー
,
ゲノム解析
,
微生物研究
,
感染症研究
,
臨床応用
Keyword:
次世代シーケンサー
,
ゲノム解析
,
微生物研究
,
感染症研究
,
臨床応用
pp.26-27
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201707026
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- Abstract 文献概要
微生物や感染症の研究は次世代シーケンサー(NGS)によってもっとも大きな恩恵を受けている分野のひとつである。NGSの登場により,菌種全体を網羅するような大規模ゲノム解析などが可能となり,腸内フローラなどのメタゲノム解析も本格化してきている。NGSの進歩があまりにも急速であることや,高度な計算機能力などが要求される等の問題点もあるが,NGSの利用はますます一般化し,臨床現場で利用されるようになる日も近い。したがって,NGSの進歩やその利用法を早い段階で把握しておくことは,現場に近いところで働く医療関係者にとってもきわめて重要である。このような観点から,本特集ではNGSの現状やその利用法についての最新の情報を,基礎編・基礎的な解析への応用・微生物集団の解析・臨床への応用の4分野に分けて,専門家の方々に概説していただく。