特集 女性と出生前診断―助産師の役割
本特集の企画にあたって
日本遺伝看護学会
pp.350-351
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102460
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2012年8月,国内メディアが「日本に母体血を用いた出生前遺伝学的検査が導入される見通し」と一斉に報道した。その後,関連学会で議論,検討がなされ,2013年3月9日,日本産科婦人科学会は「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針」を決定し公表した1)。併せて日本医学会,日本産科婦人科学会,日本人類遺伝学会,日本医師会,日本産婦人科医会の5団体が共同声明を発表した2)。
この「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」が,2013年4月から開始された。この検査は,検査法が非侵襲的で簡便である一方で,検査の受け手である妊婦・夫婦の人生,そして胎児の生命に影響を与える可能性をもつ。それゆえ,検査に直接かかわる医療者の資質が問われている。
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