特集扉
“One Health時代”の耐性菌対策・研究
pp.25-25
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201705025
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
化学療法の領域 2017年5月号(Vol.33 No.5) 特 集 “One Health時代”の耐性菌対策・研究 昨年(2016年)4月,世界規模で進行する耐性菌問題に関してわが国が進むべき方向性を示した行動目標として,“薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン”が発表され,医療の分野だけでなく,地球規模でのAMR対策の推進が求められるようになった。 そこで本特集では,「“One Health時代”の耐性菌対策・研究」をテーマとし,専門の先生方にご執筆いただいた。耐性菌を日本だけの問題として考えるのではなく,地球全体の脅威として捉え,その対策の現状と問題点,新しい研究の方向性についてご理解いただければ幸いである。 序 -薬剤耐性問題を“One Health”の視点で考える- 1.One Healthの中で進められる耐性菌対策 2.食品・環境への薬剤耐性菌分布の拡大 3.輸入される畜産物を生産する国における家畜への抗菌薬の使用と耐性菌の状況 4.コンパニオンアニマルにおける薬剤耐性菌の現状 5.生活環境空気中の浮遊菌 6.バイオフィルム形成菌の抗菌薬抵抗性 7.薬剤耐性における薬剤排出ポンプの役割 8.多剤耐性緑膿菌の新たな理解 9.ファージセラピーの可能性と問題点 10.抗菌薬開発を促進する世界の動き・日本の現状