Japanese
English
特集 HIV感染症の流行はまだ続いている
11.MSMにおけるHIV感染予防とコミュニティセンターの役割
Current situation of HIV/AIDS among MSM and HIV prevention activities of Gay Community Centers in Japan
市川誠一
1
,
塩野徳史
2
,
金子典代
3
,
本間隆之
4
,
岩橋恒太
5
Ichikawa Seiichi
1
,
Shiono Satoshi
2
,
Kaneko Noriyo
3
,
Homma Takayuki
4
,
Iwahashi Kouta
5
1人間環境大学大学院看護学研究科 特任教授
2名古屋市立大学看護学部 助教
3名古屋市立大学看護学部 准教授
4山梨県立大学看護学部 講師
5NPO法人akta 理事長
キーワード:
ゲイ・バイセクシュアル男性
,
MSM(men who have sex with men)
,
HIV/AIDS
,
予防啓発
Keyword:
ゲイ・バイセクシュアル男性
,
MSM(men who have sex with men)
,
HIV/AIDS
,
予防啓発
pp.107-116
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201605107
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わが国では,男性同性間の性的接触によるHIV感染は都市部においてHIV/AIDS報告例が横ばいとなっている一方,地方で増加が続き,また,若年層や外国国籍の感染者が増加している。同性と性行為をする男性(men who have sex with men:MSM)は成人男性の4.6%で,ゲイ・バイセクシュアル男性向けの商業施設を利用するMSMは性行動が高く,性感染症既往割合が高い。6地域のコミュニティセンターでは,CBO(地域活動団体)が,『当事者が集う「場」』,『予防活動の「拠点」』,『連携の「ハブ」』の機能を果たすべく活動を行っている。MSMのセクシュアル・ヘルス増進を軸に,予防啓発,HIV/性感染症の検査・治療・相談のアクセスを促進する取り組みを,さらに普及させることが望まれる。