Japanese
English
特集 臓器障害・生理機能に対応した抗菌薬の適正使用
序 感染症患者は特殊性に富む-感染症にともなう臓器障害に適切に対処し,患者背景ごとの抗菌薬の使用法を駆使して,感染症に対峙する-
Infectious diseases patients are rich in their variety of background
大曲貴夫
1
Ohmagari Norio
1
1国立国際医療研究センター国際感染症センター センター長
キーワード:
感染症
,
臓器障害
,
抗菌薬
Keyword:
感染症
,
臓器障害
,
抗菌薬
pp.22-22
発行日 2016年2月25日
Published Date 2016/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201603022
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
感染症疑い患者では臓器障害をよく経験する。この臓器障害は,感染症そのものによる場合と,非感染性疾患による臓器障害がある。抗菌薬そのものも臓器障害を起こす場合があるため,臓器障害そのものの原因を見極め,適切な対処をしていくことが必要である。基礎疾患がある場合には感染症は重症化することが多い。しかし,基礎疾患のために抗菌薬治療の種類および用法用量の決定に慎重にならざるを得ない。患者背景ごとの対処法を知っておくことはきわめて重要である。