Japanese
English
特集 インフルエンザの施設内感染予防策
3.高齢者施設等における季節性インフルエンザ対策の在り方と課題
Measures for seasonal influenza in a home for the elderly and its problem
渡辺彰
1
Watanabe Akira
1
1東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発寄附研究部門 教授
キーワード:
インフルエンザ
,
高齢者施設
,
抗インフルエンザ薬
,
予防投与
,
季節性インフルエンザ
Keyword:
インフルエンザ
,
高齢者施設
,
抗インフルエンザ薬
,
予防投与
,
季節性インフルエンザ
pp.36-42
発行日 2015年11月25日
Published Date 2015/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201512036
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易感染者の多い高齢者施設ではインフルエンザの流行が拡大しやすい。予防の基本は,飛沫/接触感染予防策を加えた標準予防策の徹底とワクチン接種であり,高齢者施設の居住者と職員はシーズン前に全員がワクチンの接種を終了すべきである。高齢者では肺炎球菌ワクチンの併用接種も行う。高齢者施設内でインフルエンザが発生した場合,隔離を含む標準予防策を強化しながら抗インフルエンザ薬による発症者の治療と発症者周囲への抗インフルエンザ薬予防投薬を行うが,病院におけるよりも早めに広い範囲への予防投薬を考える。職員内にも連続して発生した場合は職員も予防服薬を行うが,ワクチン効果の低下が見込まれる場合は早めに対応する。