Japanese
English
特集 バイオフィルム研究の最前線
Ⅰ 医歯薬学 5.先進的リアルタイムイメージング法によるクオラムセンシング阻害薬の作用機序の解明に向けて
Approach to understanding the mechanism of action of quorum-sensing inhibitors by use of advanced real-time imaging systems
狩山玲子
1
,
公文裕巳
2
Kariyama Reiko
1
,
Kumon Hiromi
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 客員研究員
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 特命教授
キーワード:
マウス膀胱内異物モデル
,
バイオフィルム
,
慢性感染症
,
抗菌薬併用療法
,
クオラムセンシング阻害薬
Keyword:
マウス膀胱内異物モデル
,
バイオフィルム
,
慢性感染症
,
抗菌薬併用療法
,
クオラムセンシング阻害薬
pp.62-69
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201511062
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
岡山大学泌尿器病態学分野では,2007年以降,先端機器IVIS®imaging systemを用いて,感染症領域へのin vivoリアルタイムイメージング手法の応用性を検証してきた。これら一連の研究成果に基づいて,新規発光性緑膿菌によるマウス尿路バイオフィルム感染症(膀胱内異物)モデルを確立し,薬効評価を行った。一方で,リアルタイムイメージングシステムによる可視的で定量的な薬効評価系の確立を目指し,発光性緑膿菌および実験条件の改良を重ねた。その結果,マウス慢性感染症モデルに対する抗菌薬併用療法の評価が可能となった。クオラムセンシング(QS)阻害薬の評価は今後の課題であるが,新規治療法の開発に向けて活路を開くものとして期待される。