連載カラーグラフィック 画像から読み解く感染症(5)
II 頭頸部 2.咽後膿瘍
石山彩乃
1
,
森川実
2
Ishiyama Ayano
1
,
Morikawa Minoru
2
1長崎大学病院放射線科 助教
2長崎大学病院放射線科 准教授
pp.4-11
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201511004
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咽後膿瘍は咽頭後間隙に膿瘍を形成した状態である。CTやMRIでは咽頭後壁と椎前筋間に液体貯留を認め,病変辺縁のリング状造影効果が典型的である。視診では観察困難な部位であり,臨床症状が類似する疾患の鑑別において,CTやMRIは診断を確定するのみでなく,病変の進展範囲を評価するためにきわめて有用である。