Japanese
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特集 C型ウイルス肝炎の治療における最近の進歩
5.経口抗ウイルス薬併用療法の今後
Future perspective of all oral antiviral therapy for hepatitis C
黒崎雅之
1
Kurosaki Masayuki
1
1武蔵野赤十字病院消化器科 部長
キーワード:
Sofosbuvir
,
Ledipasvir
,
Ombitasvir
,
Paritaprevir
,
Grazoprevir
Keyword:
Sofosbuvir
,
Ledipasvir
,
Ombitasvir
,
Paritaprevir
,
Grazoprevir
pp.57-65
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504057
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C型肝炎の治療はウイルスタンパクをターゲットとした新規経口薬の登場で画期的に発展している。わが国で行われた,あるいは進行中の臨床試験では,genotype 2型に対してはsofosbuvir・RBV(リバビリン)併用療法で治癒率95%以上が見込まれる。Genotype 1型に対しては,sofosbuvir・ledipasvir併用療法で治癒率95%以上が見込まれ,さらに,ombitasvir・paritaprevir併用療法,grazoprevir・elbasvir併用療法,asunaprevir・daclatasvir・beclabuvir併用療法の臨床試験が進行中である。これらの経口抗ウイルス薬併用療法により,従来は治療困難であった症例でもウイルス排除が可能となり,臨床の最前線に与えるインパクトはきわめて大きい。