連載 エイズに見られる感染症と悪性腫瘍(18)
浸潤性子宮頸がん
松本久宣
1
,
上平朝子
2
Matsumoto Hisanori
1
,
Uehira Tomoko
2
1国立病院機構大阪医療センター産科婦人科
2国立病院機構大阪医療センター感染症内科
pp.4-12
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504004
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浸潤性子宮頸がんはAIDS指標疾患のひとつである。抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)療法の時代となった今もその頻度は変わらない。進行浸潤性子宮頸がんとなっても無症状のことがあり,診断が遅れると致死的な転帰をとることがある。原因ウイルスが判明し,ワクチンも開発され,前がん病変のスクリーニングも容易にできる現在,早期発見,発症予防が可能であり,HIVと診断された年齢により適切に対応することが望まれる。