Japanese
English
特集 周術期感染症の制御と治療戦略
3.周術期の栄養管理
Perioperative nutritional management
田中達也
1
,
竹山廣光
2
Tanaka Tatsuya
1
,
Takeyama Hiromitsu
2
1名古屋市立大学消化器外科 助教
2名古屋市立大学消化器外科 教授
キーワード:
周術期
,
免疫調整栄養剤
,
中心静脈カテーテル
Keyword:
周術期
,
免疫調整栄養剤
,
中心静脈カテーテル
pp.41-50
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201502041
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術前の患者はしばしば栄養不良の状態にあり,栄養不良は術後の感染症などの合併症につながる。このため,周術期の栄養管理を十分行うことが重要である。近年,アルギニン,核酸,グルタミン,ω3系多価不飽和脂肪酸などが強化された免疫調整栄養素(経腸栄養剤)が脚光をあびている。メタ解析から免疫調整栄養剤は術後感染症を減少させる効果があることがわかったが,要素ごとの評価や投与対象・方法に関してはまだ検討が必要である。中心静脈カテーテル(CVC)留置時の合併症や,カテーテル関連血流感染症は古くから指摘があるが,いまだに解決されていない。静脈経腸栄養ガイドライン第3版には最新の対策がわかりやすく解説されている。