Japanese
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特集 生物学的製剤治療の最前線
II 生物学的製剤による副作用とその対応 3.de novo肝炎
de novo hepatitis
四柳宏
1
Yotsuyanagi Hiroshi
1
1東京大学大学院生体防御感染症学(感染症内科)准教授
キーワード:
再活性化
,
B型肝炎
,
核酸アナログ
Keyword:
再活性化
,
B型肝炎
,
核酸アナログ
pp.104-108
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201411104
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関節リウマチのガイドラインの改訂が進んでいるが,MTX(メトトレキサート),さらには生物製剤の使用が強く推奨されている。免疫抑制作用をもつこれらの治療はB型肝炎ウイルス(HBV)に対する免疫応答にも影響を及ぼすため,日本リウマチ学会は平成23年(2011年)9月に,“B型肝炎ウイルス感染リウマチ性疾患患者への免疫抑制療法に関する提言”を発表し,現在までに4回の改訂を行っている。本稿ではその内容に基づき,再活性化を理解する上で大切なことを解説したい。なお,B型肝炎の再活性化に関しては日本肝臓学会から出されている“B型肝炎治療ガイドライン”にまとまった記載がある1)ので参考にしていただきたい。