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特集 超高齢化社会における高齢者感染症の特徴と課題
7.高齢者在宅医療における感染症の実体と対応
The management and treatment of infections in elderly home care patients
永武毅
1
Nagatake Tsuyoshi
1
1桜みちクリニック 院長
キーワード:
高齢者
,
在宅医療
,
感染予防
,
ワクチン
Keyword:
高齢者
,
在宅医療
,
感染予防
,
ワクチン
pp.68-74
発行日 2014年8月25日
Published Date 2014/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201409068
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高齢者感染症の特徴は高齢者のおかれている環境に大きく影響を受ける。まず,あらゆる年齢層でもっとも多くを占めると考えられるカゼ症候群では,カゼを引きやすい小児との同居の有無で感染症の出現率も大きく変化する。高齢者では臓器機能の低下に加えて,さまざまな感染症に対する抵抗力も低下することを認識しておくべきである。したがって薬物動態も大きく変わっていると考えるべきで,治療の方法もその効果も変わってくるとの意識をもつべきである。高齢者感染症でもっとも重要なことはその予防であり,その中心になるのはワクチン接種と感染防止対策の徹底である。