連載 エイズに見られる感染症と悪性腫瘍(8)
化膿性細菌感染症
山元佳
1
Yamamoto Kei
1
1国際医療研究センターエイズ治療研究開発センター フェロー
pp.4-10
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201406004
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化膿性細菌感染症のエイズ指標疾患の定義は13歳未満であり,小児HIV感染者の少ないわが国ではまれな指標疾患と考えられる。一方で,成人HIV感染症において侵襲性細菌感染症や細菌性肺炎は頻度が高く,致命率の高い疾患である。本稿では,HIV感染者に多い,細菌性肺炎および肺炎球菌,インフルエンザ桿菌の侵襲性感染症について記載し,その疫学と概要とをあわせて,典型例および重症例の画像所見を提示した。