Japanese
English
特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
6.グリコペプチド
Glycopeptide
植田貴史
1
,
竹末芳生
2
Ueda Takashi
1
,
Takesue Yoshio
2
1兵庫医科大学感染制御学
2兵庫医科大学感染制御学 主任教授
キーワード:
AUC/MIC
,
トラフ値
,
高用量負荷投与
Keyword:
AUC/MIC
,
トラフ値
,
高用量負荷投与
pp.64-71
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311064
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グリコペプチド系抗菌薬はグラム陽性菌に対して抗菌活性をもち,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)にも優れた抗菌効果を示す薬剤であり,わが国では,バンコマイシン(VCM),テイコプラニン(TEIC)がある。VCM,TEICともに,細菌の細胞合成を阻害して抗菌作用を示すこと,治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring:TDM)が必要であること等の共通点も認められるが,薬物動態において大きく異なることが特徴的である。本稿では,VCM,TEICそれぞれの,薬物動態,有効性の評価と目標トラフ値,初期投与設計について解説する。