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Volume 29, Issue 7 （June 2013）

化学療法の領域 29巻7号（2013年6月発行）

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特集２ ESCMID（欧州臨床微生物学会）カンジダガイドライン2012　－米国感染症学会ガイドラインとの相違－

１．ESCMID（欧州臨床微生物学会）カンジダガイドライン2012　３）造血幹細胞移植後の成人患者 Adults with haematological malignancies and after haematopoietic stem cell transplantation（HCT）佐藤美樹 ¹ , 神田善伸 ² Sato Miki ¹ , Kanda Yoshinobu ² ¹自治医科大学附属さいたま医療センター ²自治医科大学附属さいたま医療センター教授キーワード：造血幹細胞移植 , 抗真菌薬 , 予防投与 , 経験的治療 , 標的治療 Keyword: 造血幹細胞移植 , 抗真菌薬 , 予防投与 , 経験的治療 , 標的治療 pp.123-132

発行日 2013年6月25日 Published Date 2013/6/25

DOI https://doi.org/10.20837/2201307123

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　真菌感染症は同種造血幹細胞移植（haematopoietic stem cell transplantation：HCT）における主要な合併症のひとつである。一度発症すると予後が不良であるため，移植後の真菌感染対策では予防に重点がおかれてきた。また，早期診断が困難である一方，診断が確定した場合には予後不良であることが多く，早期に経験的治療を開始することが重要とされる。近年，複数の新規抗真菌薬が開発され，臨床応用が進んでいる。2012年に欧州臨床微生物学会（ESCMID）から発表されたガイドラインに沿って，HCT領域におけるカンジダ症の予防，経験的治療，標的治療，その他の４つのパートに分けて概説した。