Japanese
English
特集 間質性肺炎と周辺疾患 -感染症から薬剤性まで-
6.薬剤性肺障害の診断-画像パターンと予後-
Diagnosis of drug-induced lung disease -Radiographic patterns and prognosis-
齋藤好信
1
Saito Yoshinobu
1
1日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野 講師
キーワード:
薬剤性肺障害
,
胸部CT
,
診断
,
予後
Keyword:
薬剤性肺障害
,
胸部CT
,
診断
,
予後
pp.63-69
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201304063
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薬剤性肺障害は除外診断の上に成り立っている。診断は,薬剤の使用歴を含めた病歴聴取,身体所見,さらに血液検査や画像検査など,複数の検査を組み合わせて行われる。なかでも胸部CTの重要性は高く,薬剤性肺障害の診断のみならず治療や予防の点からも重要である。薬剤性肺障害にはさまざまな病型が存在し予後も異なる。胸部CTの画像所見のパターンから薬剤性肺障害の病型を類推することができる。特に重要な点は,肺障害が予後不良なもの,すなわち,びまん性肺胞傷害(DAD)かどうかを見きわめることである。また,胸部CTの役割として肺障害の発症危険因子・予後不良因子の評価に有用であることもわかってきている。