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特集 感染症ワクチンの現状と将来
6.小児科領域のワクチン接種-水痘ワクチン,麻しん・風しん混合ワクチン-
Vaccines for children-Varicella and MR vaccine-
吉川哲史
1
Yoshikawa Tetsushi
1
1藤田保健衛生大学医学部小児科学教授
キーワード:
水痘ワクチン
,
MRワクチン
,
定期接種
Keyword:
水痘ワクチン
,
MRワクチン
,
定期接種
pp.74-82
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201606074
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子どもの感染症,特にウイルス感染症の制御に弱毒生ワクチンは大きく貢献している。水痘ワクチン,麻しん・風しん混合ワクチンはいずれも定期接種化されており,特に先行して2回接種が導入されている麻しん・風しん混合ワクチンにより,昨年(2015年),わが国も麻しん排除国に認定された。ワクチンの感染防御効果は明らかであるが,患者数の減少によるナチュラルブースター効果の減弱によりワクチン接種後罹患が増加する。これらワクチンの効果を最大限に生かし,今後,より確実なウイルス感染制御を成し遂げるためには,多くの課題を解決しなければならない。