連載 クリニカル・パスと薬剤師(80)
外来がん薬物治療患者における保険薬局クリニカルパスの開発と有用性検証
谷本愛
1
1総合メディカル株式会社 そうごう薬局 天神中央店
pp.2647-2652
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018122647
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そうごう薬局天神中央店(福岡市中央区)では,外来がん薬物治療患者のケアを標準化,かつ質を向上させるために2015年9月から『外来がん薬物治療患者における保険薬局クリニカルパス(以下,パス)』の開発に着手した。そして,患者病態や治療目的を把握する「がん患者初回確認シート」,患者の状態を継続的に把握する「事前状況確認シート」,アドヒアランス不良や副作用発現などを評価する「スクリーニングシート」を作成し,2016年3月から運用している。今回,これらパスの使用前後の介入事例を比較した結果,疑義照会件数が増加し,パスの有用性が示唆された。