連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(127)
産科病棟における妊婦・授乳婦への薬剤管理指導業務
井上由佳梨
1
,
岸里奈
1
,
戸嶋彩乃
1
,
宮川泰宏
1
,
千﨑康司
2
,
矢野亨治
2
,
山田清文
3
1名古屋大学医学部附属病院薬剤部
2名古屋大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
3名古屋大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2481-2484
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018112481
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
妊婦や授乳婦への薬物治療は,母体のみならず児への影響も考慮する必要がある。実際,児への影響を懸念するあまり服薬を中断してしまうなど,大きな不安を抱いている妊婦や授乳婦もいる。産科病棟の病棟薬剤師の業務としては,薬剤師の職能を発揮し,海外のエビデンスを含めた情報の収集と評価,医師や患者への情報提供が求められている。また,母児の安心と安全のためには産科のスタッフに加えて,小児科や小児外科など他科の医師や看護師,薬剤師との連携も大切である。今回,名古屋大学医学部附属病院の産科病棟における薬剤師の取り組みについて報告する。