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特集 抗菌薬を使いこなす
妊婦・授乳婦への抗菌薬の使い方
The proper way to use antimicrobials during pregnancy and lactation
山口 晃史
1
Koushi Yamaguchi
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
pp.396-403
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201315
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POINT
●妊娠中の母体環境は大きく変化し,免疫力が低下し易感染性となる。
●腎機能,肝機能,循環血漿量,血漿成分の変化により薬物動態も変化する。
●胎児への安全性(催奇形性,胎児毒性)を常に配慮する必要がある。
●胎児奇形発生への影響が強い時期は絶対過敏期(妊娠4〜7週)であるが,以降も胎児毒性という点で注意が必要である。
●使用にあたっては添付文書の指示に従うべきであるが,有益性投与薬において,使用の必要性が高くなった場合は,蓄積された情報をもとに安全性の高いことを確認し,患者に十分説明するとともに承諾を得てから使用する。
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