特集 人工知能(AI)がもたらす創薬イノベーション
5.メディシナルケミストリー2)活性・薬効とADMETの同時最適化を可能にする構造提案AIを目指して
本間光貴
1
1理化学研究所生命機能科学研究センター制御分子設計研究チーム・チームリーダー
pp.2039-2047
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018092039
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2015年10月より,日本医療研究開発機構(AMED)において,「創薬支援インフォマティクスシステム構築」事業が始動しており,医薬品の研究開発でボトルネックとなる薬物の体内動態・毒性(ADMET)を統合的に予測し,設計に活用するプラットフォームの構築を進めている。一方,ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)のワーキンググループ(WG)5では,ADMETの人工知能(AI)による予測に加え,構造発生AIや合成経路AIを開発しており,それらを統合した同時最適化を可能にする構造提案AIを目指している。本稿では,ADMET予測についての最近の状況について,AI開発も含めて概観する。