特集 薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが示す方向性~新規抗菌薬・診断法の開発を含めて~
6.薬剤耐性(AMR)時代に求められるサーベイランス
菅井基行
1
1広島大学院内感染症プロジェクト研究センター代表〔現・国立感染症研究所薬剤耐性研究センター・センター長〕
pp.825-829
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201803825
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国としてのヒト感染症に関する薬剤耐性(AMR)動向調査としては,「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」と「感染症発生動向調査(NESID)」が既に実施されている。JANISの集計結果から,AMR動向には地域差があることが明らかとなりつつある。各地域の医療従事者は,その地域のAMR動向を把握することが重要である。そのためには地域での薬剤耐性菌サーベイランスと抗菌薬使用実績サーベイランスを行い,それらを統合・把握することでAMR対策に取り組む仕組みをつくることが重要と考える。