連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 78
13.産科婦人科分野 2)切迫早産の画像診断
小野哲男
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1滋賀医科大学産科学婦人科学講座
キーワード:
切迫早産,子宮頸管長,Share-Wave Elastography
Keyword:
切迫早産,子宮頸管長,Share-Wave Elastography
pp.1377-1380
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201706005
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切迫早産とは,早産の危険性が高いと考えられる状態である。早産は新生児の障害や周産期死亡にもつながることから,周産期の重要な課題である。日本では塩酸リトドリンが第一選択薬として用いられるが,その使用方法は海外と大きく異なっており,今後の推移に注意する必要がある。診断はこれまで,外側陣痛計を用いた子宮収縮回数,経膣超音波下での子宮頸管長の評価,内診による子宮口の評価が主たるものであったが,最近では超音波下での子宮頸管硬度の評価が可能となり,新たな評価項目となる可能性がある。