特集 新しい医療を拓くメカノバイオロジー
11.メカノ生殖補助医療の展開
成瀬恵治
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科システム生理学・教授
pp.1489-1494
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201706117
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筆者はメカノバイオロジーを切り口として,さまざまな病態を解明し,治療に結びつけようとする「メカノメディスン」に取り組んでいる。本稿ではメカノバイオロジー的に生殖過程を考察し,不妊治療に役立てようとするメカノ生殖医療を概説する。また,微小流体力学を応用した良好精子分離装置(Microfluidic Sperm Sorter)および傾斜培養することにより受精卵にメカニカルストレスを負荷培養するTilting Embryo Culture System(TECS)に関して,その原理と臨床応用について述べる。