連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(112)
処方から投薬に至る過程において 病棟担当薬剤師が担うリスクマネジメント
森木邦明
1
1鳥取大学医学部附属病院薬剤部
pp.881-886
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201703119
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鳥取大学医学部附属病院では,インシデントレポート全体の約3割が薬剤関連の事例であり,内服薬に関するインシデントはそのうちの6割を占める。このような背景から,内服薬インシデント対策ワーキンググループを発足させ,多職種でインシデント軽減策に取り組んできた。 当院ではこれまで与薬に関するすべての業務を看護師が担ってきたが,今回薬剤師が処方から与薬に至る過程にも関与することで,インシデント数を減少させることができた。本稿では,薬剤師が他職種と協働して取り組んだ処方入力支援業務ならびに与薬カート導入について得られた成果を紹介する。