連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(112)
こどもホスピス病院のレスパイト入院における持参薬の管理・運用方法の検討
岡本淳
1
1淀川キリスト教病院 ホスピス・こどもホスピス病院薬剤科・係長
pp.711-716
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201702151
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2012年,淀川キリスト教病院・本院(大阪市東淀川区)の移転に伴い,成人15床・小児12床の独立型のホスピス・こどもホスピス病院が開院された。こどもホスピス病院では,自宅で長期療養中の重症心身障害児を対象とした1週間程度の短期入院(レスパイト入院)と,脳腫瘍等の小児がんが対象の緩和医療入院に対応している。 レスパイト入院では,自宅の服用薬を持参薬として継続使用する。持参薬は内服・外用を含め20種類近くになる場合もあり,看護師が正確かつ安全に与薬できるように,薬剤師が持参薬を専用ケースにセットして整理し,持参薬管理表を作成して運用している。今回,当院におけるレスパイト入院の現状と,薬剤師が行っている持参薬の管理・運用方法について報告する。