小特集 実地診療におけるリアルワールドエビデンスの意義と課題~実際の活かしかた,具体的な注意点:循環器領域を中心に~
4.リアルワールドエビデンス構築の重要性~適正使用促進の立場から~
大橋陽平
1
,
山中聡
2
1バイエル薬品株式会社メディカルアフェアーズ本部血栓症領域メディカルアフェアーズ メディカルエキスパート
2バイエル薬品株式会社メディカルアフェアーズ本部血栓症領域メディカルアフェアーズ 部長
pp.120-123
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201701120
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リアルワールドエビデンス(RWE)とは,第III相臨床試験・行政当局の承認を経て医療現場に提供された新薬に関して,実臨床下(リアルワールド)において集積されたエビデンスの総称である。これらRWEは,限定的な第III相臨床試験のデータを補完するという点で非常に有効である反面,さまざまな方法論に基づくRWEを適切に構築・解釈し,正しく利用することは未だ難解である。そこで,本稿においては,“製薬企業の果たすべき使命”という観点から,循環器領域におけるRWEの構築およびその活用法について解説する。