連載 薬剤師による処方設計(51)
高齢者に対する処方設計
足岡秀樹
1
,
石倉優子
1
1松江生協病院 薬剤部/介護療養型老人保健施設 虹(旧松江生協リハビリテーション病院)薬局
pp.2723-2728
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201612123
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高齢者は慢性疾患を合併することにより,多剤併用となりやすい。その多剤併用のうち,不適切な処方がポリファーマシーとなる。ポリファーマシーの要因は,患者と医療者,環境(患者と医療者以外)のそれぞれに存在するため,これらのすべての要因を考慮して対策を立てる必要がある。 本稿では,松江生協病院および2015年に老健(介護老人保健施設)に転換した松江生協リハビリテーション病院の療養病床において,薬剤師が入院患者の状態を確認し,訴えに耳を傾け,思いを大事にすることで,在宅に結びついた症例および肺炎治療への抗菌薬使用状況について紹介する。