連載 薬剤師による処方設計〈20〉
心房細動に対する抗血栓療法における処方設計支援
山口洪樹
1
,
三浦剛
1
,
鈴木貴明
1
,
仲佐啓詳
1
,
有吉範高
1
,
石井伊都子
2
1千葉大学医学部附属病院薬剤部
2千葉大学医学部附属病院薬剤部 薬剤部長
pp.164-169
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201401164
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抗凝固薬は「ハイリスク薬」に分類され,薬剤師は患者への指導だけでなく,医療スタッフへの情報提供や処方設計について積極的に関与していくことが求められている。近年,心房細動に対する抗血栓療法は新規抗凝固薬の登場により,患者に応じた選択が可能となった。一方で,既に服用されていた抗凝固薬が,さまざまな理由により他の抗凝固薬へ変更されるケースも散見されるようになった。
本稿では,千葉大学医学部附属病院において,ダビガトランからワルファリンへの切り替えを行った症例および,ワルファリンからダビガトランへの切り替えを検討した症例について,薬剤師が介入し,処方設計支援を行ったので報告する。