連載 薬剤師による処方設計(49)
抗悪性腫瘍薬の血中濃度モニタリング
石渡泰芳
1
,
永田将司
2
1東京医科歯科大学医学部附属病院薬剤部
2東京医科歯科大学医学部附属病院薬剤部 准教授/副薬剤部長
pp.2339-2342
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201610143
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近年,分子標的薬を中心に多くの抗悪性腫瘍薬が登場しているが,これらの中には治療濃度域の狭い薬物も多く,抗悪性腫瘍薬をより有効かつ安全に使用するにあたり,TDM(Therapeutic Drug Monitoring)の手法を活用した薬物投与設計の重要性は増してきていると考えられる。 本稿では,抗悪性腫瘍薬のTDM に関して,東京医科歯科大学医学部附属病院にて実施したスニチニブとブスルファンを例にあげて紹介する。