特集 薬剤疫学 ~医療ビッグデータの利活用~
7.医薬品使用実態研究Drug Utilization Study:民間のデータベースを用いた医薬品の使用動向に関する研究
漆原尚巳
1
1慶應義塾大学薬学部医薬品開発規制科学講座・教授
pp.1889-1894
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201608097
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薬剤疫学研究の柱の一つである,医薬品使用実態研究Drug Utilization Studyは,医薬品の使用動向が,市場経済,法規制および行政施策等の各種社会的側面との関わりにおいて,どのようなインパクトを受け,また及ぼしたかを評価する研究である。近年,日本でも,これら医薬品使用実態研究のデータソースとなる,さまざまな種類の大規模医療情報データベースの基盤整備が進み,今後の医薬品使用実態研究での利活用が期待される。本稿では,医薬品使用実態研究とその実施例について解説する。