連載 薬剤師が知っておくべき臓器別画像解析の基礎知識 66
11.眼科分野 1)甲状腺眼症の画像診断
東山智明
1
1滋賀医科大学眼科学講座
キーワード:
甲状腺眼症,画像診断,MRI,CT,外眼筋
Keyword:
甲状腺眼症,画像診断,MRI,CT,外眼筋
pp.1389-1391
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/12016061389
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺眼症は眼窩の自己免疫性炎症性疾患であり,臨床症状の一つに外眼筋の炎症性腫大による眼球運動障害がある。そのため,甲状腺眼症の画像診断ではmagneticresonance imaging(MRI)による外眼筋の形態と炎症の評価が必要となる。外眼筋の形態評価では,コントラストが良好なT1強調画像またはT2強調画像で外眼筋の腫大を評価する。一方,炎症評価には組織の浮腫を反映し,炎症部位が白く描出されるshort TI inversion recovery(STIR)画像が診断に有用である。