特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
3.内分泌疾患
甲状腺眼症
高橋 靖弘
1
,
柿﨑 裕彦
1
1愛知医科大学眼科学教室
pp.172-180
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
POINT
◎甲状腺眼症は眼部を標的とした自己免疫性炎症性疾患であり,消炎治療を行う場合には,副作用が少なく,効果が大きいステロイドパルス治療を選択する。
◎上眼瞼後退症例で,上眼瞼挙筋およびMüller筋に炎症があり,線維化の進行していない場合には,トリアムシノロンアセトニドまたはボツリヌス毒素Aの局所注射が有効である。
◎甲状腺眼症に伴うドライアイ・上輪部角結膜炎に対しては,点眼・眼軟膏を用いて治療する。
◎甲状腺眼症に伴う眼圧上昇に対しては,房水産生抑制点眼薬が第一選択となる。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.