特集 薬剤師に必須となる検査値の理解 ~医師からのアドバイスと知っておくべきポイント~
8.電解質の読み方 ~体の中の海~
福田徹
1
1名古屋第二赤十字病院救急科
pp.1293-1295
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201605111
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電解質異常は極めて頻度の高い疾患である。なおかつ,少なからぬ割合で薬剤が原因となっており,医師・薬剤師は,処方・調剤する薬剤の電解質への影響を十分に理解しておかなければならない。しかし,ひとたび電解質について学ぼうとすると,複雑な生理学と難解な言葉が絡み合い,「宇宙」に迷い込んでしまう。本稿ではできるだけ単純な生理学と身近な言葉を使って,「電解質とは何か?」,「その電解質異常がどうして体に悪いのか?」について解説する。まずは使える知識を身につけて日頃の業務に生かして頂きたい。使える知識が身につくと,興味が湧いてくる。興味を持って探索すれば,「宇宙」はエキサイティングな世界である。