特集 薬剤師に必須となる検査値の理解 ~医師からのアドバイスと知っておくべきポイント~
7.糖・脂質代謝検査の読み方
渡邉剛史
1
1名古屋第二赤十字病院総合内科
pp.1287-1290
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201605105
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糖尿病治療の意義は,糖尿病性最小血管合併症や動脈硬化性疾患の発症・進展を予防し,予後の改善やQOL(quality of life)の維持をもたらすことである。脂質異常症治療の意義は,動脈硬化性疾患(特に冠動脈疾患)による死亡を予防することである。 糖尿病および脂質異常症には,それぞれリスクと患者背景に基づいた診断基準・管理目標値が定められている。 血糖・HbA1cは糖尿病の管理に,総コレステロール,LDL(低比重リポ蛋白)-コレステロール,HDL(高比重リポ蛋白)-コレステロール,中性脂肪は,脂質異常症の管理のために必要な検査項目である。また,検査値に影響を与える因子についても理解が必要である。