連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPARTII.服薬指導と病棟活動(101)
待機的PCI症例の抗血小板療法に対する薬剤師の取り組み
寺島純一
1
,
梅村拓巳
1
,
鷹見繁宏
2
,
味岡正純
3
1公立陶生病院医療技術局薬剤部
2公立陶生病院医療技術局薬剤部 薬剤部長
3公立陶生病院循環器内科
pp.148-153
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201601148
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虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)の安全な施行には,適切に抗血小板療法が実施されていることが重要である。事前にカテーテル治療が予定されている待機的PCI症例では,入院時に抗血小板薬の処方や服薬状況を確認し,対応することが求められる。 今回,公立陶生病院では薬剤師による抗血小板薬服薬状況の確認をルーチン業務とした。この結果,薬剤師が待機的PCI症例全例に介入し,すべての症例において適切に抗血小板療法を実施することができた。病棟薬剤業務として抗血小板薬の服薬状況を確認することで,より安全で質の高いPCI施行に繋がると考えられた。