Japanese
English
綜説
前立腺癌に対する待機療法
Watchful waiting or deferred treatment for prostate cancer
原 勲
1
Isao Hara
1
1神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野
1Department of Urology,Kobe Universiy Graduate School of Medicine
キーワード:
待機療法
,
遅延療法
,
前立腺癌
Keyword:
待機療法
,
遅延療法
,
前立腺癌
pp.991-998
発行日 2004年12月20日
Published Date 2004/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100650
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要旨 待機療法は進行性前立腺癌に対し内分泌療法の開始を遅らせることが可能か? という観点から検討された。この点については結論が出ていないが,転移性前立腺癌はそれ自体が予後不良であり臨床上は治療開始を遅らせる利点があまりない。次に限局性前立腺癌に根治療法を施行した場合と,経過を見た後で内分泌療法を施行した場合との比較が検討され,腫瘍のgradeが高い場合には待機療法の適応になりにくいことが示された。今日ではPSAによるモニタリングが一般的となっており,二次治療として根治療法を念頭においた待機療法が検討されている。このように待機療法の持つ意味合いは時代により大きく異なってきている。
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