今月の臨床 骨盤位マニュアル
ディベート
妊娠中:待機VS矯正
19.待機
中林 正雄
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.656-657
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901747
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骨盤位の外回転術の最近の考え方
骨盤位に対する外回転術については,1960年代までは妊娠30〜36週頃の時期に行われていた.しかし妊娠36週までは頭位への自然回転率の高いことや,外回転術に伴う胎児死亡などの合併症の危険性があることなどからその有用性については疑問視されていた.
しかし近年,骨盤位に対する帝切率が著しく上昇していることに加え,1975年Salingら1)が妊娠37週以降,子宮収縮抑制剤投与下の骨盤位外回転術(1ate external cephalic version, LECVと略)を報告して以来,外回転術に再び強い関心が寄せられている.本邦においてもLECVの有用性については成功率72.2%(千村2))で,骨盤位分娩の減少,帝切率の減少が認められたと報告されている.
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