連載 クリニカル・パスと薬剤師(57) 計画と実践のノウ・ハウ
周術期使用抗菌薬の適正化を目的とした薬剤師の取り組み
濱津佑太
1
1徳山中央病院薬剤部
pp.134-138
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201508134
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徳山中央病院(以下,当院)で周術期に使用している抗菌薬の種類と使用期間が,妥当であるか否かを薬剤師の観点で検討した。抗菌薬を不適切に使用しているパスには修正を促し,当院における医療の標準化の一助とした。ガイドラインと比較した結果,周術期に抗菌薬を使用しているパス72件のうち,27件が長期投与に当たることが判明した。これらを各科医師,当院パス委員に提示し,検討を促した結果,多くのパスで抗菌薬の使用期間は短縮された。抗菌薬の投与期間短縮に繋がった今回の活動は,当院の医療の標準化の足掛かりになったと考える。