特集 真菌感染症 ~この10年の進歩~
1.総論 2)なぜ確定診断すべきなのか ~治療への影響~
若山恵
1
,
篠﨑稔
3
,
澁谷和俊
2
1東邦大学医学部病院病理学講座 講師
2東邦大学医学部病院病理学講座 教授
3東邦大学医療センター大森病院病院薬理部・次長
pp.1507-1510
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201506069
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真菌感染症では,病理組織学的検査の結果が確定診断として用いられることがある。培養検査と同様に,病理組織学的検査にも分子生物学的手法を応用した真菌の診断法がある。現実には臨床的診断を用いて治療に当たる場合が多いが,真菌症を疑う症例では,可能な限り早期にこれらの検査法による確定診断を図るべきである。