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第29回日本医学会総会2015関西 総会テーマ「医学と医療の革新を目指して ~健康社会を共に生きるきずなの構築~」
pp.1266-1285
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505030
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第29回日本医学会総会2015関西の学術講演会が4月11~ 13日,京都市内の国立京都国際会館ほかを会場に開催された。総会テーマは「医学と医療の革新を目指して~健康社会を共に生きるきずなの構築~」,会頭は京都大学名誉教授・元総長・井村裕夫氏。日本医学会総会は,医学や医学関連領域の進歩・発展を図るために,日本医学会が日本医師会と協力し,学術面,実践面から医学・医療における重要課題を総合的に討議する場として,4年に1度開催している。1902(明治35)年の第1回以来,歴代会頭は北里柴三郎を始め,日本を代表する医学者が務めてきた。前回の東京総会は,東日本大震災によりメディア開催という変則的な形となったため,本格的な総会は8年ぶりとなる。今回の総会は,従来の主管都市による一都市開催ではなく,広く関西広域での開催とされ,学術講演会や学術展示などは京都で行われたが,一般向けの公開展示「未来医XPO’15」は3月28日~4月5日に神戸で,また連携イベント「医と健康フォーラム2015関西」は3月20~ 22日に大阪で催された。広範なエリアにまたがって開かれた今回の総会は,今後の総会運営を考える上で画期をなすものと言えるだろう。学術講演会では,医療を支える各種産業が多様な広がりを見せる中で,これからの医療関連産業の方向性を探る特別企画や,医療とIT(情報技術),チーム医療の今後を取り上げたシンポジウムなど,現在の医学・医療を巡る幅広いテーマが議論された。