特集 薬事法改正の意義とパラダイムシフト~医薬品・医療機器・再生医療の新しい枠組み~
7.再生医療実用化における アカデミアの取り組み
大脇敏之
1
,
岡野光夫
2
1東京女子医科大学先端生命医科学研究所・特任講師
2東京女子医科大学・特任教授
pp.1155-1159
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201504121
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再生医療は,難病や障害のある患者を救う新しい医療として注目されている。患者から採取した細胞を用いて,機能が失われた組織・臓器の治療を目的とした臨床研究が実施され,その治療有用性が示されつつある。多くの患者を治療するためには,「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)上での承認を目指した治験へとシームレスに移行されることが望まれる。 本稿では,これまでに規制当局から承認された再生医療臨床研究を調査し,アカデミア発の再生医療技術開発のポテンシャルについて解説する。